症例登録マニュアル

紙調査票はJSSR-DBシステムに入力する際の補助的なものです。全ての項目を掲載することは出来ませんので、必要に応じてエクセル版を改変してご使用下さい。

Excel版はご使用の環境により体裁が変わりますので、各ご施設で体裁を整えた上でご使用ください。

はじめに

このマニュアルは、日本整形外科学会の症例登録システムである「JOANR」における日本脊椎脊髄病学会症例登録システム「JSSR-DB」の症例データの登録に関する利用手順をまとめたものです。より詳しいJOANRの利用手順については、「JOANR操作マニュアル」をご覧ください。

JSSR-DBはJOANRの2階部分に構築されるためにJSSR-DBへ症例を登録されるためにはまずはJOANRに参加して頂く必要があります。JOANRの参加手続きにつきましてはJOANRホームページをご覧下さい。

JOANRへの登録手続きが完了していれば、JSSR-DBに参加するための手続きは不要です。ただし最新版のJOANR研究計画書での倫理審査承認が必要になります。

JSIS-DBは日本脊椎インストゥルメンテーション学会の症例登録レジストリーです。JOANRおよびJSSR-DBとは全く別のレジストリーシステムです。JSSR-DB登録を行うためにJSIS-DB登録申請を行って頂く必要はございません。JSIS-DBにつきましてはJSIS-DBホームページをご覧下さい。

症例データの登録

症例データの新規作成

手順①:新規症例登録画面から、データ提供レジストリーで「脊椎」を選択して新規症例登録します。

新規症例登録画面
【新規症例登録画面】

手術データ登録の際、「患者氏名(カタカナ)」を入力頂くことになりますが、これは患者の個別紐づけが困難なハッシュを作成するために利用するものであり、データベース上には当該ハッシュのみが登録される事になりますので、データベース上に個人情報は含まれない仕様となっています。なお、通信時にも暗号化されたセキュアな通信を利用しています。
ハッシュにつきましては、JOANRホームページ上の「症例登録について」より「ハッシュ値とはなんですか?」に詳細がございますので、そちらをご参照ください。

JSSR-DB調査票の入力

手順①:症例一覧画面もしくはダッシュボード画面から、新規登録した症例のアイコンをクリックし、脊椎DB一覧画面へ進みます。

症例一覧画面
【症例一覧画面】
ダッシュボード画面
【ダッシュボード画面】

手順②:脊椎DB一覧画面から、主調査票(JSSR-DB/JSIS-DB連携)の作成ボタンをクリックします。

脊椎DB一覧画面
【脊椎DB一覧画面】

日本脊椎インストゥルメンテーション学会JSIS-DB登録対象施設であれば、主調査票(JSSR-DB/JSIS-DB連携)を選択し、データ入力後、緑色のJSIS連携ボタンを押下いただければ、基本項目がJSIS-DBに連携いたします。

主調査票(脊柱靭帯骨化症手術)は、登録対象となる施設(厚労省研究班)にしか表示されません。

手順③:症例編集画面から、JSSR-DBの調査票を入力します。まずは「1.基本項目」を入力します。

症例編集画面 - 1.基本項目
【症例編集画面 - 1.基本項目】

手順④:「1.基本項目」の術式を選択すると「2.JSSR-DB」の入力項目が展開されます。

症例編集画面 – 術式選択時
【症例編集画面 – 術式選択時】

「1.基本項目」の術式が特異的なもので実際の手術方法が特定されるものに関しては、術式小分類は展開されません。

症例編集画面 – 術式選択時
【症例編集画面 – 術式選択時】

JSSR-DBではJOANRの主たる術式に連携して入力項目が展開されます。従たる術式には連携して入力項目は展開されません。
例えば、L3/4 PLF + L4/5 PLIFを行った場合、JSSR-DBでは主たる術式を全体の術式として、術式小分類・病名、合併症を入力してください。また固定範囲は手術全体の固定範囲を入力してください。
(L3/4 PLF + L4/5 PLIFの場合は、UIV L3、 LIV L5)

症例編集画面 – 術式選択時
【症例編集画面 – 術式選択時】

「主たる術式」が複数存在する場合は(例えば同一手術で頚椎椎弓形成術と腰椎固定術を行った場合など)、各々の「主たる術式」に連携してJSSR-DBの「術式小分類・病名」が展開されます。ただし合併症は手術全体としてご入力ください。

単独で骨移植術を行った以外は、骨移植術は「従たる術式」としてご入力ください。

「2.JSSR-DB」の術式、病名は「1.基本項目」の術式(Kコード)、病名(ICD10)と異なり、実臨床で用いられているものとなっています。

症例編集画面 - 2.JSSR-DB
【症例編集画面 - 2.JSSR-DB】

各項目を選択するとさらに必要な入力項目が展開されますので入力してください。

症例編集画面 - 2.JSSR-DB
【症例編集画面 - 2.JSSR-DB】

各入力項目に「ⓘ定義」のあるものはさらに詳しい説明がありますのでご参照ください。

症例編集画面 - 「ⓘ定義」の表示時
【症例編集画面 - 「ⓘ定義」の表示時】

手順⑤:以降の手順(入力完了、承認待ち、承認済み等)は通常のJOANRの症例登録と同様です。

注意
脊椎関連DBは「1.基本項目」を共有します。またJSSR-DBは「1.基本項目」の術式に連携して入力項目が展開されるため、他の脊椎DBに同時に登録する症例の場合、JSSR-DB部分が承認待ちになると主たる術式の「術式」はJSSR-DBからしか編集できなくなります。